20090605

水盤のあるスペース




穏やかな時がながれる平屋の空間.

平屋の大屋根を支えているのは古材.5m 持ち出したポーチの庇でもある.

外からは見えない中庭.ポーチと道路の間には水盤がある.

水盤は雨水利用の深さは約5cmと浅いもので、
平屋の大屋根に降り注いだその雨水がこの水盤に流れ込む仕掛けとなる.

ポーチや室内のの天井にその光りの反射のゆらぎが浮かびあがる.

水盤のゆらぎ



平屋の大屋根を支えているのは古材で,ポーチとエントランスを貫く梁は古材を再利用したもの.

梁はもともと小学校の木造校舎に使われていた大きな梁で,高さ45cm,巾22cm,長さ10m と大きな物で,大屋根を支えている.

外部にある水盤に反射された光りの「ゆらぎ」が土壁と古材にあたって,ゆっくりと...うごめく.

中庭の時の流れ

水盤からのゆらぎ


光はゆっくりとうごめく.

水盤からの照り返しの「ゆらぎ」は土壁と大きな古材の梁にあたりゆっくりと時が流れる.

中庭は時の流れをしずかに見守る.

30坪の中庭型狭小住宅

狭小住宅の中庭


30坪の狭小住宅で究極の中庭を作る方法


ちょっとした発想の転換や工夫で,狭小地でも魅力的な空間を作ることが可能です.
人工地盤を作ることで中庭が建築面積に入らない様に出来る究極的な方法があります.

リビングに面した光庭は二階にあり,床つづきとなっています.
狭小住宅である為に,本来なら建ぺい率の関係でここに中庭を作るのは難しいです.

しかし,床はグレーチングのデッキとし一階部分を工作物として作ることでそれが可能となります.

・具体的には、その下が使えない様に大きな擁壁を作りその中に土を入れる.
・いわば中庭の床の下が大きなプランターの様になっている.
・中庭の床はまわりの壁とは縁が切れており,基礎も含めて構造的に自立した形とする.

こうすることで二階の広間と中庭は,一続きの広がりを持たせたスペースとなり,
中庭の床から階下のAVルームにも風と光を通すことが出来ます.